ネイル施術のダストで病気に?


2023/9/17 改定

 

ジェルネイルの施術で、健康に悪影響があるとすると以下の5つの可能性があります

  1. ネイルダスト:削る時に出る粉末・粉塵のこと
  2. 揮発性有機化合物(VOC):建築業界で使用を制限されている揮発する有害化学物質
  3. ジェルアレルギー:おもに硬化前のジェルが皮膚に付くことがきっかけで起こるアレルギー
  4. グリーンネイル:爪とジェルの間に隙間ができ、そこに緑膿菌が入って繁殖すること
  5. 爪が薄くなる:使用する薬品で爪がダメージを受ける場合と、削り過ぎた部分が薄くなる場合がある

 

この頁では、1のネイルダストのことを詳しくお伝えいたします。

 

ジェルネイルの施術では、「サンディング」や「ファイリング」という爪やジェルを削る作業が入ります。顔の近くで行われるため、粉塵対策を行っていないとダスト粉塵を吸ってしまうことになります。そんなネイル時の粉は問題あるのでしょうか?
「ネイリスト」も「お客様」も吸うことになってしまいます。

実は粒じんを吸い込むということは、例え木材の粉末などの天然のものであっても、避けたいことです。

「ばいじん、紛じんとは?」環境再生保全機構より


肺がんで有名になった石綿(アスベスト)も鉱物由来の天然の繊維です。非常に小さくて軽く、硬く、針状の形という特徴があります。大量に吸ってしまって、気管支の途中で引っかからず、痰で排出され切らず、末端の肺胞まで到達してしまい、排出されなくなります。白血球で排除・分解されれば良いのですが、アスベストは消えず、細い針状の形をしているため、肺胞の奥に刺さって炎症を起こし長い期間を経て重大な病気を引き起こすことになります。

  • 粒径が10μmより小さい
  • 形状が細長い
  • 白血球で排除・分解されない成分

このような粉じんの場合は、対策必須です。

非常に軽い羽毛なども大量に吸ってしまうと、一部が肺胞まで到達し、肺炎などを引き起こすという説があります。

  

ネイル施術時の粉末は

  • アスベストのような鋭い針の形ではない
  • アスベストのように固くはない
  • 羽毛並みの軽さではない

ということで、アスベスト並な危険性はないと思いますが、白血球で排除・分解されないと思われますので対策は立てておくにこしたことはありません。

 

マックスオーガニックネイルスクールとサロンでは、お客様もネイリストもダストを吸わない工夫をこらしております。

  • 削るためのマシンを使用する際に、お客様側には粉末が飛ばない回転向きで使用します。
  • 粉末が飛ぶ方向に合わせてダストクリーナーを設置しています。
  • ネイリストはマスクを着用させて頂いております。

 

コロナの影響でマスクが身近になりましたが、コロナ以前は、マスク着用の仕方もご指導させて頂いていました。

  • 鼻のカーブに沿わせるために、内部の針金部分を先に曲げてから装着します
  • あごの裏側までマスクを伸ばして、隙間を作らないようにします

人の体は攻撃に対して強い人と弱い人がいます。分かりやすく言うと、免疫が強い人、弱い人とも言えます。

咳き込みを感じる方は、体が教えてくれているわけですから、マスクを二重にして装着下さい。

 

ちなみにこのマスク、粉塵はかなり防げますが、揮発性の薬品、アセトンやアクリルリキッドやプライマーなどの溶剤は防げません

 

マックスオーガニックでは、揮発性の有害薬品の使用を一切廃止しました。そのためお部屋の香りも天然オーガニックのアロマの香りだけです。それがオリジナルの「オーガニックメソッドⓇ」です。

 

 

 

基本的に、ネイルサロンの「お客様」はマスクなしでも安心して施術をお受け頂けます。粉塵がお客様と逆方向に飛ぶからです。

マックスオーガニックネイルサロンご予約 

 

スクールでは、ダストクリーナーを皆さまに貸し出しています。

ダストクリーナーもいろいろな種類がありますので、それについては、別の頁で詳しくレポートしていきたいと思っています。

 

ダストクリーナー・集塵機は、実物を体験しながら様々な種類を使用し、どの製品が良いのか試行錯誤し続けてきました。8台違うものを使用し込んでみて、数台自作しました。そのメリットとデメリットは、別のページで詳しく作り込んで行こうと思っています。


健康を第一に考案されたオーガニックメソッドⓇでのやり方は

  1. 揮発する有害化学物質を一切使用しません。
  2. そのためオフはノンアセトンで、フィルイン(*)で行います。
  3. ダストクリーナーを使用し、マスク着用。
  4. ノンアシッドジェルを使用します。

*=フィルインとは、ジェル表面をマシーンで削り、一番下のジェルの一層を薄く残して、施術しなおすことを言います。その結果、ジェルを溶かす薬剤を使用せずに済み、溶けたジェルに触れることも避けられます。

自宅サロンなどを行っていると、乳児や子供がいる場合もあり、安易に考えて対策を立てないでいると粉塵や揮発性の有害な成分を自分だけでなく、小さい子供にも吸わせてしまう可能性があり、それは危険なことです。特に道具だけ買ってセルフネイルを楽しんでいる場合は、大変な危険と隣り合わせになっていることがあります。

実際にアセトンでは何度も事故が起きています。事故に至らなくても、蓄積害となってしまう場合があり、挽発制と言って時間が経ってからでないと問題が表にでません。

後で後悔しないよう、新しい情報を集め、爪と体への安全について、こだわりのあるネイル技術を提唱しています。
それが、オーガニックメソッドです。


「便利さ」や「楽な施術」にこだわり、スピードや安さを追求して安全を犠牲にすることがないよう、情報を提供しています。

 

セルフネイルが流行ってきているジェルネイル業界ですが、安全に長く楽しむためには、健康対策を行っていきましょう。マックスオーガニックネイルスクールは、ネイル技術と同時に安全であることを非常に重要視しているスクールです。こういったことまで学べるスクールは、私の知る限り他にありません。

 

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<この頁のライター>

ジェルネイルが日本で普及し始めた頃に起業し、株式会社マックスオーガニックネイルでネイリスト・ネイルスクール講師として10年以上活躍。その中で、ジェルネイルの安全性を問題視し、安全とネイルフォルムの美しさに最大限にこだわったオーガニックメソッドⓇを構築。長年の研究の結果、オーガニックジェルネイルで商標と特許を取得し、オリジナルのジェルネイル製品を開発し製品化しました。

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