データから見る不況に強いネイリストの将来性

ジェルネイルの役割とは

ジェルネイルはファッションの一部のように考えられていると思います。

ですが実は、洋服やメイクと大きく違う点があります。人に見せるためというより、自分のための楽しみ、自分への癒し、自分へのご褒美と言えるのです。

 

洋服やメイクは、人からどう思われるか?を気にしたおしゃれですから、人に会わないなら、あまり気にしないと言えます。

それに対し、ジェルネイルは、自分が見て楽しみたい自分のためのオシャレなのです。爪に何もしない状態とネイルした状態はかなり違いますし、デザインによってもガラッと雰囲気を変えることができて、リフレッシュできます。

 

自然に、そして頻繁に自分の視界に入ってくるたびに、心を豊かにしてくれます。老人ホームでネイルをすると認知症のおばあちゃまが若返るとも言われています。

 

ジェルネイルは1度すると、お化粧と違って、3週間は何もしなくても常にきれいでツヤツヤな状態を維持できます。ふと目に入るたびにモチベーションが上がり幸せな気分になれるのがジェルネイルなのです。朝起きた瞬間から最高にきれいな状態でいてくれる自分の爪が可愛くってしかたなくなるのです。

 

 

ジェルネイルの誕生

そんなネイルの世界ですが非常に面白いデータをご紹介します。

 

世の中に現代のようなマニキュアが登場したのは1932年、当時とても画期的だったのですが、それは大恐慌の最中でした。チャールズ・レヴソンとジョゼフ・レヴソン兄弟と、科学者のチャールズ・ラッチマンの3人がレブロンという化粧品会社をニューヨークで設立し、マニキュアの販売を開始したのです。鮮やかな色は車の塗装に使われたラッカー塗料をそのまま小瓶に入れたものでした。

 

レブロン創業の3年前1929年、世界史で暗記させられましたが、10月24日(木)「暗黒の木曜日(Black Thursday)」を境に世界大恐慌が始まったわけです。銀行や一流企業も連鎖的に倒産し、町には失業者があふれていたという時代にネイルのファッションが誕生したのでした。

 

 

大不況の最中に売上が急成長したマニキュア

大恐慌の最中に起業するというのも驚きますが、さらに驚くのは、マニキュアの販売で起業したレブロンは6年後には大企業になっていたのです。前代未聞の世界的な不景気に逆行してぐんぐん売上を伸ばし大成長しました。女性はこぞってマニキュアを買ったということなのです。

 

言い換えますと、一家の大黒柱である父親や夫が失業し、収入が激減していくにもかかわらず女性たちはマニキュアを買ったということなのです。女性にとって、ネイルすることで得られる幸福感がどれほど価値あることかが分かる歴史的記録と言えます。

 

以上のように、金銭的な余裕が全然ないけれど、好き過ぎて買わずにはいれない。それがマニキュアだったわけです。

 

今は、マニキュアからジェルネイルへと世界が広がり、ジェルネイルではアートの世界がぐんと広がりました。シンプルネイルも派手ネイルも自由自在です。マニキュアは3-4日しか持ちませんが、ジェルネイルだと3週間は持たせることができ、これも画期的でした。

 

 

自分へのご褒美ネイル

そのため、今後も世の中の景気に関わらずジェルネイルは需要が見込めます。

 

「自分へのご褒美」について、いろいろなアンケート調査*がなされています。

 

自分にご褒美したいと考える女性は80%という調査結果が出ています。

 

普段は節約していても、たまに自分にご褒美として何かする、という支出にメリハリをつけるスタイルを送る人がとても多いことが分かります。

 

自分にご褒美をする目的の1位~3位は 1)メンタルケア 2)自分を褒めたい 3)モチベーションを上げたい となっています。

頻度:1ヶ月に1回程度

金額:2万円前後

などとなっています。

不況にも影響を受けにくく、経済的に厳しい状況にあっても、自分へのご褒美やリラックスのためにネイルを求める人々が多いということです。

*参照元 (【自分へのご褒美】アンケート調査結果)

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